体育とは、体を整え成長させるということであり、体が本来持っているはずの生命力を存分に発揮できるようにすることです。
ただダイエットのために運動をしたり、健康のために運動するというよりは、心身の成長のために身体を育んでいくということです。
なぜ、それが必要かというと、まず第一に、現代人はあまりにも頭ばかり使い過ぎて、気が頭に上がりぱなしになっており、身体感覚が希薄になってしまっています。
そのことにより、身体に不調を起こしたり、精神的に不安定になったり、対人関係にうまく対応できないなどの影響がでてきています。
次に問題となるのが、薬・飽食・嗜好品などの影響で自分の体の要求が分からなくなってしまっているということです。
例えば、あなたは風邪をひいた場合どうするでしょうか。
普通の人は、市販の風邪薬を飲んだり、病院に行って薬を処方してもらう人が大半かと思います。
しかし、風邪薬は、鼻水を止めたり、頭痛を止めたり、熱を下げたりと、本来人間が自然に治癒しようとするために現れている症状を表面的に押さえ込んでしまうものです。このことにより、自然治癒力が弱くなってしまいます。また、あなたは、お腹がすいてからご飯を食べているでしょうか。ただ習慣で時間になったからご飯を食べていませんか?。
また、眠いときや疲れた時あなたはどうしますか?。
コーヒーや健康ドリンクを飲んで頑張っていませんか?。
これらも、本来の体の要求を無視したものであり、いずれその付けが必ず来ます。
体の要求をしっかりと把握してそれに従うことが大事です。
そして、自己の範囲です。自分と感じる範囲が狭くなってきているのです。最悪のケースでは、自分とは頭であるという感覚です。
手足が自分であるという感覚が薄くなってきています。これは大変重要なことで、自己の成長とも大きく関わってきますし、対人関係などでも相手のことが理解でない、思いやれないなどの現象にも結びつきます。自分の器が小さい、世界が狭いということです
日本人には、自然というと自分も含めてすべて自然という感覚がありましたが、西欧的な物質文化に侵された昨今では、すっかり変わってしまい、自然と自分を区別するようになってきてしまいました。
自然と自分は別のもであり、自然は外から人間がコントロールできるものであるという考えです。このような感覚が、環境問題などにも悪い影響を与えています。
どのように体を育てていけばよいのか
まず身体に意識を向ける
まず呼吸を意識してみましょう。
仕事をしているときなどにたまに深呼吸をして呼吸を意識してみます。意識してみると呼吸が浅くなっていることに気づいたりします。
呼吸が浅くなっていると新鮮な空気が十分取り込まれずに疲れてしまったり、気血の滞りの原因になったりします。たまに意識して深い呼吸をしてみるといいでしょう。
呼吸は唯一意識的に自立神経を調整する方法です。
深い呼吸により気持ちも身体もリラックスできます。
そして、意識を全身にもっていってみます。全身から次に、細部を見ていきます。
自分全身を意識のなかでまずぼやっと見ます。
そして、細部の頭からおでこ・鼻・口・首・肩というように上から下へ順番に見ていきます。
お腹・お尻・腿・最後は足の指先まで意識を移していきます。身体の細部に意識ををもっていきます。
これをゆうっくりやってみればわかると思いますが、すごく気持ちよくなります。特に頭を使って疲れているときにはお勧めです。
身体に余分なものを入れない
まず、無闇に薬を飲まないことです。
具合が悪くて病院に行った場合でも、処方された薬はどのような薬なのかお医者さんに聞き、ただ症状を抑えるだけのものであれば断るようにしましょう。
ほとんどの薬はそのようなものですが。
まずは、薬には注意しましょう。
頭痛などもそうですが、身体の具合が悪いということは、何か原因がある訳で、身体はその原因を直して欲しいと訴えているはずです。
疲れているのかも知れませんし、ストレスかもしれませんし、悪い生活習慣がいけないのかもしれません。
また、食事にも気をつけましょう。現代人はお腹がすいていなくても習慣で食事をしています。
特に朝食などはお腹がすいてなければ食べる必要がありません。
しっかりとお腹がすいたという身体のサインに従って、摂るようにしましょう。余分な食事はしないようにしましょう。
また、食事では、化学調味料や食品添加物の摂取などにも注意しましょう。そして、カフェインなどの刺激物も身体を鈍らせますので控えめにしましょう。
口から入るものより怖い経皮毒
一般的には、口から入る毒が一番怖いものと認識されています。
でも、実は口からよりも皮膚を経由して身体に入っていく経皮毒のほうがすごく怖いのです。
何が怖いのか?
それは、毒の進入をストップする仕組みが皮膚にはないということです。
口から摂取される場合には、まず味覚によっての判断があります。
次に、胃や腸で異物と判断された場合には、口から吐くか下痢という形で毒の吸収を防ぐという防御システムがあります。
そして最終関門としては、肝臓があります。肝臓では、毒を分解して排出するという素晴らしい機能を果たしくれます。限界はありますが。
それに対して皮膚は無防備な状態です。
分子の細かいものは皮膚から吸収されて、直接血液中に取り込まれて全身に行き渡ってしまうケースもあります。多くは皮下脂肪に蓄えられるケースが多いようですが。
そして、ここで毒といっているのは何か、ということですが、それは何も特別な薬品ではないのです。
私たちがごく普通に日常使っているものの中に含まれているのです。
それは、シャンプー・リンス、台所洗剤、洗濯洗剤や歯磨き粉に普通に使われているのです。
界面活性剤や防腐剤・香料などの化学物質です。
これらが身体に取り込まれるとアレルギーや癌・子宮筋腫の原因、肌荒れや原因不明の皮膚病の原因にもなっているという説もあるようです。
まずは、これらの化学物質を日常生活から排除していくことが重要です。
身体の要求を聞いてみる
上述したように身体の不調は身体からのサインです。それを薬で抑えずしっかり休み、身体の自然の力で直すことに努めてみましょう。
そうすれば身体も変わってくるはずです。自分のなかの自然の力を信じてみましょう。
それから、お腹がすいてから食べる。
眠くなってもコーヒーなどのカフェインを摂らない。
疲れても栄養ドリンクなど飲まない。眠ければ寝る。
疲れたたら休むといのが基本です。
なかなか忙しい現代には難しいことかも知れませんが、そのような現代だからこそこのようなことを大事にしたいものです。
ある程度心がけていれば、身体を丈夫になるに違いありません。そして仕事を休むような病気はしなくなることでしょう。
身体を動かしてみる
普段は歩くにも、走るにも、スポーツするにも恐らくあまり意識せずにスピーディーに身体を動かしていると思います。
体育のためには、たまにはゆっくりと身体に意識をしっかりと集中してで動かしてみましょう。
ゆっくり・身体に意識を集中するということが重要です。
ヨガ・気功・太極拳やピララティスなどもみんなこのことを重視しています。ゆっくりすることにより、かえって鍛えられたり、効果が高まるのです。
具体的な方法についてはまた順次紹介していく予定ですので暫くお待ちください。