ナチュラル・ハイジーンやローフード・リビングフードの考え方も同じなのですが、身体へのいい影響のためには、多量の材料を自然のまま使い、一滴の水も加えず、体に必要な栄養素はすべてをそのジュースからいただくということを考えます。熱を加えない、砂糖や塩は加えない、牛乳を加えない、水を加えないなど、基本的に別のものを加えるということは一切しません。
グリーンジュースは単独で飲まない
緑色野菜を使って野菜ジュースを作る場合、必ず、よりクセのない、マイルドな野菜や果物と合わせます。
緑色野菜だけの野菜ジュースは多くの人にとって体への作用が強すぎ、二~三日間、軽い頭痛や、胃の不快感、異常な胃の働きを経験することがあります。
緑色野菜を生ジュースに使う場合、一回に飲む総量の四分の一までに控えておくのが無難。
後の大部分はニンジンとかリンゴ、またはセロリなどを使うようにします。
体が生ジュースになれてきたら、緑食野菜の比率を増やしてもかまいません。
それでも全体量の半分以上は、リンゴやニンジン、セロリ、白菜などを加えるようにした方がいいでしょう。
野菜ジュースとフルーツジュースでは役割が違う
新鮮な生の果物や野菜から絞りだされるジュースは、私たちに多くの素晴らしいメリットを与えてくれますが、それぞれのジュースの役割は違います。
フルーツは速効性のエネルギーを供給してくれ、それと同時に体内クリーニングの役割も果たしてれます。
ジュースとして飲むのは、午前中を中心に、一日1~2杯程度にしておいたほうがよいでしょう。
そして、野菜ジュースは私たちの体がスムーズに機能し、体内で酵素がしっかり働ける状態をつくってくれます。
新鮮な生の野菜ジュースには、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物酵素、さらに最近注目されているカロチン、フラボノイドをはじめとする植物成分などが豊富に、しかも体内で最も同化されやすい状態で含まれます。驚くべきスピードで、傷ついた細胞を修復したり、細胞の再生を促したりすることで、体内を細胞レベルから若返らせてくれます。午後の時間帯に、1日3~4杯が目安です。
野菜とフルーツは混ぜない
酵素栄養学では、一回の食事で何種類もの食品を組合せると、消化に動員される酵素が何種類も必要になり、消化に負担がかかると教えています。
ジュースは通常の消化過程を通らず、ほぼストレートに血液に吸収されますので、酵素が無駄使いになるとは考えられませんが、実際に野菜とフルーツを混ぜたジュースを飲むことで、消化の具合が悪くなる方は多いといえます。
野菜とフルーツを混ぜなければおいしいジュースが作れないわけではなし、なんらかの問題が発生する可能性が少しでもあるのなら、あえて両者を混ぜる必要もないでしょう。
ただ、リンゴとニンジンだけはどのフルーツや野菜とも相性が良く、ミックスしてもかまわないと言われています。