人間の体は、約60兆個の細胞で出来ています。
しかも、毎日少しずつ生まれ変わっていて、約3年で全ての細胞が入れ替わっているそうです。入れ替える新しい細胞の製造原料として必要な栄養素を、私達人間は食事などから吸収して体内で細胞に作り変え生きています。
その食事から必要な栄養素が充分に摂れていないと、寿命が来た細胞に入れ替わる新しい細胞が製造出来ないという事になってしまう訳です。
私達の食生活はバランス良く栄養素を摂っているのでしょうか?
ダイエットの為に食事制限をしている方を除けば、誰もが充分な量の食事を摂っています。しかし、【充分な量=充分な栄養素】では無いのです。
野菜をたくさん食べていても、今の野菜に含まれる栄養素は昔に比べて格段に減っています。
例えば、ほうれんそうに含まれているビタミンC の量は、45年前のほうれんそうに比べてたったの8%しか無いと言われています。
しかも、電子レンジを使って調理やあたため直しをしていませんか?電子レンジを使うと、栄養素が破壊されてしまう事が最近の研究で危惧されています。
また近ごろの食料品によく使われている合成保存料などの食品添加物は、自然の食品に含まれるものと違い化学的に合成されたものが多く、人間の栄養バランスに多大なる影響を与えています。
食事でのアンバランスをサプリメントで補う!!
前項のオキナワプログラムでも触れましたが、現代人が理想的な食生活を送るのはかなり困難な状況にあります。食事では栄養バランスが悪かったり、不足しているから、それを補ってあげる必要があるのです。
サプリメントを摂るとはそう言うことなのです。
しかし、サプリメントには、効果のある良い製品もあれば、効果の少ない製品もあります。効果のある良い製品を賢く選び、栄養バランスをとる事が大切です。
サプリメントは人間の自然治癒力を引き出します
サプリメントは直接的に病気の症状を治すものではありません。
サプリメントは薬ではないのです。
でも、サプリメントを摂った結果として病気が治ったり、症状が軽くなったりします。
栄養が行き届いている人間の体には、免疫力、抗酸化能力などなど、自分で治す自然治癒力が備わっています。
ただ、食事からの栄養バランスが崩れている為にその能力が上手く発揮出来ていないのです。
食事がガソリンだとしても、ガソリンの質が悪かったり、オイルが劣化していたりすると、車の調子がおかしくなるのと同じです!食事をたくさん食べていても、バランスが悪かったり、栄養素が足りないと体の調子が悪くなってしまいます。
サプリメントは、体が本来持っている自然治癒力を充分発揮出来る状態になるように、栄養バランスをとってあげるだけなのです。
実際、欧米、特にアメリカでは栄養療法という、食事やサプリメントを活用した医療が発達しています。
もっとも有名なの病院としては、アメリカのタホマクリニックがあり、その創設者であるジョナサン・ライト博士は世界的に有名です。
日本においても近年、徐々に栄養療法が注目され、取り組まれるお医者さんが増えて来ました。
アメリカのサプリメント事情
数年前、すでにアメリカでは、サプリメント利用率が成人の60%を超えていました。2004年には、70%を超えるのでは?という予想もあり、いや、もう超えているのではないか?という説もあります。
そんなアメリカでは、サプリメントはまさしく「予防医療」の一環として、ほとんどの場合、健康維持のために利用されているようです。
これは言うまでもなく、正しい認識であり、国民全体がそうした正確な情報を持ち得ている背景には、アメリカと日本では大きく異なる「国の姿勢や対応」があるからでしょう。
アメリカは国全体が非常に積極的ですが、日本はまだまだ消極的であり、また保守的です。加えて、依然として悪質な業者も多く、一般消費者には本物とニセモノの区別がつきにくいのが現状です。
一方、アメリカでは、94年10月25日、クリントン前大統領が、「食事がライフスタイルや寿命に与える影響に国民の関心が高まっている。政府がサプリメントへの対応を、健康増進のために改めることは時流にかなうものだ」
こう述べた後、栄養補助食品健康教育法(DSHEA法)に署名しています。
なんと!今からほぼ10年前のことです。
情報の開示
この法律によって、サプリメントは「食品」と「医薬品」の中間に位置づけられたわけですが、その背景には実際的な問題、すなわち、心臓病や肥満など生活習慣病の増加や、高い医療費などによる国民の健康意識の高まり、といった国民の生の声があったことも事実で、事実、法案が示されると、一般市民から200万以上の賛成意見が寄せられたそうです。
当時のことを、法案づくりの中心、オリン・ハッチ上院議員のチーフスタッフ、パトリシア・ナイトさんは、「国民が議会にあれほど関心を寄せたのは、ベトナム戦争以来のこと」と言っています。こうして、圧倒的な賛成の声をバックに、法案は上、下院とも全会一致で可決されました。
このDSHEA法で注目すべきは、"情報の開示"ができるようになったことです。それまでは、製品ラベルに情報が表示されていませんでしたが、これを機に、国民が「何に効くのか」「どう使えばいいのか」といった情報を手に入れられるようになりました。
この問題を日本に置き換えてみると……、
ようやく、情報の開示が少しずつ認められ始めていますが……、まだまだ、情報を表示すると「お縄」になるケースが圧倒的のようです。しかも、その大儀名分は、「国民の安全を守るため」だというのですから、時代遅れと言わざるを得ません。
インターネットの普及、情報の氾濫、高齢化・少子化問題に端を発する健康への関心の高まりなどを考えると、もはや、サプリメントを排除、もしくは隠蔽することは不可能です。
そういった今、情報を隠蔽することが安全につながるというのは、いかがなものでしょうか……。
この問題について、ある書籍では、その原因として"国とメーカーの癒着"を挙げていました。要するに、海外サプリメントが売れると日本のメーカーが困るという図式です。
もちろん、それが事実かどうかは知る由もありませんが、今の国内情勢を省みると、多くの国民はそれを信じてしまっても、おかしくないような気がします。そういった国民感情が、今の小泉人気を支えているわけですから……。
話はアメリカに戻って、DSHEA法によって、科学的根拠があれば同局に通知するだけで情報を表示できるようになったことで、世界最大の医学研究機関、米国立保健研究所(NIH)に、新たに「栄養補助食品室」が設けられました。いよいよ、国を挙げてのサプリ大国への歩みが始まったのです。